梅雨時の建て方
昨日の豪雨は凄かったですね。
夜帰り際に、シャワーの様に全身に浴びてしまいました。
自宅の近くで、ふと目にしたのは、なんと新築中の住宅です。この豪雨の中で立ちすくんでいました。
柱や土台そして、家を支える大きな梁などビショビショで何とも言えない光景でした。
これって、本当の住宅なの、大金をかけて造る大切な家なの、などなど考えてしまいました。
携わる職人さんや現場監督は、この家をどのような気持ちで造っているのかな。
その会社のモラルの低さに驚きました。
お客様が居て、私たちが居るお客様の支持が無ければやっていけない業界なのに。
以前にも書きましたが、雨に濡れても乾くから大丈夫と思っていないでしょうか?
建築業界は、特に住宅は昔良い腕の大工が良い材料を使って仕上げれば良い家であった。
また職人は自分の腕を磨きそしてその技を駆使し時間をかけて造りました。
その結果日本のこうした技術は、世界最高レベルと称されてきました。
残念ながら、今現在では技術の低下やその技術を発揮する仕事があまり有りません。
でも一つだけ言えることが有ります。
昔の、名工と言われる職人は大工にかぎらず、使う材料の性質をじく知してそれを大切にしていました。
木を使う大工は、使う木を自分の肌のように何度もなぜて感触を確かめてから作業したものです。
そうしたことで、美しさや力強さが見る人に伝わって来たのです。
今でも、それは代わり有りません家に使う材料は全て大切に扱わなくては完成してから、魂が入りません。
住宅業界にいる一人一人がこのような気持ちになっていれば昨夜の光景も無かったでしょう。